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古本屋をめぐる冒険

麻姑山書房

ぶーらぶら歩いてて、時間があって、古本屋があると必ず入ってしまいます。特にブックオフ系のしっかり整理整頓されている古本屋はかなり長時間、別に暇つぶしでもないのに居座ってしまいます。

商店街の一角にある、古めかしい、うず高く蔵書を積み上げて、店主が鼻の頭に老眼鏡を乗っけて、上目づかいで「いらっしゃい」って全然ウェルカム感が無いような古本屋はあまり好ましくありません。絶対に商売する気がないですもんね。たぶん難しい本のタイトルを言えば食いついてくるのかもしれません。

『「文化としてのシンフォニー〈1〉18世紀から19世紀中頃まで 」の単行本ありますか?』
とか訊けば、待ってましたとばかりに接客が始まるかもしれません。

でと、昔、沖縄の宮古島で1ヶ月か2ヶ月か忘れたけど、生活してました。そして宮古島には知ってる人は、知っている古本屋「麻姑山書房(まこさんしょぼう)」があります。ここは中に入るといきなりうず高く、漫画やら小説やら、週刊誌やら、サルやら積み重なってます。まさに僕の好ましくないタイプの古本屋さんです(古本が天井くらいまで積み重なってます)。

ただねえ・・・ここ何がすごいって、店の外観がすごいんですよ。「壁を森で作りました」って言われてもうなずいてしまうくらい、緑が生い茂ってます。上の写真見れば一目瞭然、どうみても古本屋さんの店構えではないです(じゃあなんだ)。僕は以前雑誌で見ててなんとなく憶えていたのですが、実際見ると圧倒されます(イメージ的にはハウルの動く城みたいな感じかなあ・・・まあジブリですよ)。
現在もまだ残っているのかどうかは知りませんが、店の入り口には

「通路が狭く、本が崩れます。誠に申し訳ありませんが、本をお買いになる方々のみお入りください」

と挑戦的な手書きの札が引っかかってます。当時の僕は残念なことに日本語が読めなかったので、ひやかし9.4割くらいの感じで店に入りました。
まあ、外も外なら、中もすごいことになってます。汚いんですよ。積み重ね方とか、置き方が。そして、本当に狭い。すれ違うと本の山を崩しかねないくらい通路が狭い(「ちょっと太目の人は厳しいなあ」って看板に書いておいたほうがよいと思う)。
で、適当に冷やかしてると、適当に冷やかしているのを察知したのか、本の山のおくーのほうから、

「何かお探しですか?」

て、とっとと帰れよ、買わねーんだろ的な感じで、しかも静かに訊かれました。
そこで、「Oh ! I’M Just looking thanks」とかいって外人のふりをしたら、漫画本の角が飛んできそうだったので、

「文芸誌です」

と、「薬剤師です」くらいの発音で、いけしゃあしゃあにてきとーに応えてみました。
そうすると本の山の奥から店主が大儀そうに出てきて、いきなり胸倉をつかまれて、なんてことはなく、静かに、

こちらへどうぞ

って、店の奥というか本の山の奥へと案内されました(なんだなんだ)。

ではでは

古本屋をめぐる冒険 への3件のフィードバック

  1. ムラオカン のコメント:

    続きはまだですか?イモホリハデキマスカ?

    • MOnkeySection のコメント:

      ちょっと長くなってきて、さらに書くのが面倒になってきて、ぶった切っただけで、そんなにビックリな結果ではないんですよ(笑)。僕はビックリしたんですけどね。

  2. ピンバック: 沖縄 古本 リンク - だぁもぉ

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